2011年03月30日

キングサーモン編

釣りの取材は60%がボツだと言われる。
アラスカのキングサーモンを釣ってくれと旅行会社から嬉しい依頼があり迷いも無くおんぶした。
ハイシーズンなら65万のツアー、絶対キングサーモンが釣れる。
そんなあまい言葉に誘惑された、メーターオーバーのキングサーモンか!
これは行く価値ありと思った.
メンバーはすぐに集まった。
そして成田からアラスカへと飛んでいった。
昔は直行便があったが今ではそれがなく、ミネアポリス経由でアラスカに入った。
永久凍土の上のハイウェーを走り空港に着き、アラスカに着いた。

小さな町で人口より熊が多いという。
道路も熊が優先で道の真ん中で寝ていようものなら熊が避けてくれるまでじっとそこで待っているしかないと、教えられた。

アラスカからは水上飛行機がタクシー代わりだ、エアータクシーと呼び、驚く程古い。
紅の豚に出てくるあの代物である。
古くて心配だと聞いたら、30年飛んで無事故なんだからこいつは心配ないぞ、と返事が帰った。
 はたしてその感覚は正しいのだろうか?
水上飛行機はブロンロンロンとプロペラを回し、川面を滑る、やたらと助走が長い、お客さん荷物が重過ぎるんだよな〜と、恥ずかしいくらい水面を走り、かろうじて飛び立った。

見渡す限り低い松のような林で熊がいるものならすぐに見つかりそうな景色だ、川は真っ直ぐなそれはなく、全て蛇行し何十匹のヘビでも見ているような景色が広がった。
気流の悪さが気分を悪くする、ふわっと浮くとストンと落ちる、またふわっと上がるとグッと降りる、顔が青ざめすっぱいものが口に広がった、あと五分これが続いたら、止める自信は無かった・・
 
降り立ったロッジはタバスコの社長の別荘だった。
タバスコの社長の娘さんが迎えに出てきた。
仲良くなってなんかしてやろうかと思っていたが次の日、私ハワイのパパの所にに帰るわ。
って居なくなってしまった。
パパはハワイの別荘で仕事しているんだそうだ、どんな仕事だと聞いたら、膝にパソコン抱えてなんかしてるって話でした。世界中のタバスコはパパの会社なのよ。
だって、なるほど辛口なお嬢様だった。

そして入れ替わりに別のお嬢さんが来た、パパの娘は二人いたのだ、狙うならこちらがいい、そしてそのお嬢様はこう言った、白夜で時間が解らないしここはつまらないわ、ビッグダディの別荘に帰るわ。この家族は離散家族なのか・・また逃げられた。
しけた日本人だと見抜かれたようだ。

 釣りに来たんだ釣りまくろうと川に案内してもらった、ガイドはボートで大河に案内し降ろしてくれた、そのボートは対岸でスタンバイしている、なんだあのガイドボートの運転手だったのか。
仲間とフライを投げる、10#ロッドでヘビーウェイトの大きなフライは危険極まりない、このときスペイキャストを知っていれば天国だったものを。
 
フライはなかなか魚の口を捕えない、さっぱり釣れなく飽きてきたらガイドがボートでぶっ飛んできた、こちらにライフルを向けて大きな声で威嚇してきた、こいつ何、血迷って俺達を殺すつもりなんだと、私達は両手を挙げた、この場は勝ち目がない、観念した。

そしてボートを空吹かししてしつこく威嚇する。
そして私達に川に入れという、川に流れて死ねといっているのか、そして全てが理解できた。

 私達のすぐ後ろにはグリズリーベアーが待機していたのだった。
全く熊など知らないでのんびり釣りしていたのだ、川岸に座って休むものなら、熊と格闘することになったようだ。
 おっかない土地に来てしまったようだ、今日は終演。
食事し休むことにした。

白夜はいいもので釣り放題、一晩イブニングの時間が続く感覚で体力があれば川に立ちたい。
そしてなんとなく朝になり、更に驚愕の事実を聞かされたのだった。

 キングサーモンの遡上が遅れている、ここにはまだ来ていない。
では何処に居るんだって話になる。

ここから3000キロ下流だ。

・ ・軽く言われた。
さて本日はどうする。絶望の果てにガイドが言った。
この上流に虹鱒がいる、40cmくらいのだ。パイクもいる。それをやろう。体が固まった。

・ 1mが40cmにサイズダウンか。アラスカで虹鱒っすか。

仕方なくボートで上流に向かう、途中にいるわいるわグリズリーベアーが、動物園のとは違い最近のキングコングのような頭と首が分離していない天然物だ、大きさも見事。

川が狭くなったと感じるとビーバーがダムを作っている、30cmの木なら平気で倒してダムを作る、働き者のビーバーだ、ビーバーも天然物はでかい、大きな犬くらいある。
キングサーモンを食ってる奴らは全てがでかい、想像を越えるものがあった。

パイクの沼に着いた、ボートからストリーマーのでかいのをキャストし障害物の脇を引く、1mのパイクが釣れた、まあたいして引かないわな。
パイクも真剣にポイントを狙わないと釣れない、簡単に考え適当にキャストしていても釣れないもので仲間は苦戦していた。

そこに水上飛行機がプーんと飛んできて、目の前に止まりやがった。
ライセンスを見せろというのだ、遊魚券を飛行機でチェックしに来るんかい!!
びっくりしたもんだ、いつもの事だが自分はロッジに置いてきていた。

それが重罪らしく罰金10万円なり。!!

ロッジにあるからゆるしてと30分も交渉した、結局釣りは止めて帰れ!と、
そしてロッジからライセンスのFAXを流せと、なければ飛行機で10万の罰金とりに来るからな!!

皆に白い目で見られひたすら頭を下げてロッジに帰ったのでした。

肩身の狭い自分はロッジの残飯片付けに率先していきました。
残飯をボートに乗せ川の真ん中に中州があるのでそこへ捨てるのです、決まった時間にそれを必ず、するのだそうだ、それは熊の餌付け行為で、決まった時間に残飯を捨てるのは、それを熊は食べにくるので安心だそうです、もしロッジに残飯が残っていると熊はロッジに集まってしまうと言うのです。
熊は中州の残飯を食べに川を泳いで集まって来ました。ししかも・・大群で。

 熊の観察も無事終わり仮眠してやっとキングサーモンを釣りに河口へと向かったのです。

河口はやはり広い、川岸でダブルハンドを降ったが無駄に思えて仕方ない、ダブルハンドが珍しいようで釣り人はしきりに言う。
スペースシューターだ〜スペースシューターだ〜。
やたらと人気なスペースシューターでした、少しは恥ずかしかったです、借り物だったもので。
なんか釣れそうもなくボートでルアーのトローリングです。2本釣れた、85cmでやたらと重く釣り上げる苦労は大変なものでした、キングサーモンは別格だとつくづく思いました。
どうだデッカイだろうと大きなネットで捕ったのですが、ガイドがキングじゃないと言い張った。
テメー!キングだろ!!って突っぱねたら。
NO!JACK 。
ジャックもチャックもキングだろ!って跳ね返したらこれはキングの子供だと言う、キングは何者じゃい!90cmオーバーをキングというらしい。お願い5cmおまけして、お願い。
私達はハエのように手をスリスリした。そうしてオマケのキングを2本キープしたのでした。
メーターもヒットしたのですがロッドを起せなくラインは出され2回ものすごい大きなジャンプをドッパーンと水しぶきをあげて外れてしまいました、確かに迫力あって怖かったです、はずれた瞬間ロッドを持っていた彼は、あ〜助かった。と言い、みんなにボロクソに罵られたでした。

 フライチームは不満で悶々としています。あんなの見せられたら・・・さいて心優しいガイドは他の川に行ってレッドサーモンやりましょうと提案してくれた。
レッドか〜北海道でも居るしここまで来てレッドか〜と煮えきれず。その夜は不満を解消すべく鉄砲ごっこをしたのでした。

ガイドが気を使って用意してくれたのは、16mm、22mm、38mm、そしてマグナム44mm、ライフル、ショットガン、どうです、フルラインでしょ。
全部ぶっ放していいって事でパンパン、ズドンズドン、ドッカーンドッカーン、銃身が赤くなるまで白夜に向かってぶっ放しましたよ。
 いつかキングサーモンと戦いに行きたいものです。
ジャックは空輸され会長が丸ごと食べました。
僕は食べていません。
昔11PMでアラスカ釣していたでしょ、全部キープしていたようです
私達もキープしました、でも空港で保冷材入れたりなんだりでキープなんてするもんじゃない
欲とは面倒と苦労を背負うことです・つくづく後悔した次第です。
僕にそんな事は言わないでください、今で限界っす。
チャンチャン


posted by Rhogan at 18:17| Comment(0) | 今昔物語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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